こんにちは。「ボカロPまとめ」編集長のkowakaです。
この記事では、Adoの曲「ギラギラ」の歌詞の考察を紹介します。
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「ギラギラはリズミカルでよく聴くけど、歌詞の意味がよくわからない…」
「Adoさんの曲はどれも好きだけど、ギラギラの歌詞の意味を詳しく知りたい!」そんな人も多いかと思います。
そこでこの記事では「ギラギラ」の歌詞の考察を紹介します。
この記事を読めば、ギラギラが背景としているテーマから、歌詞の意味まで詳しく理解できるでしょう。
「ギラギラの考察を読んで、歌詞の意味を詳しく知りたい!」そんな人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ちなみに「ギラギラ」などのAdoさんの曲は、Amazon Musicなら3ヶ月無料で全曲聴けます。
人気が殺到すると予告なく募集停止される可能性もあるので、ぜひ無料期間のうちに試してみてくださいね。
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目次
Adoの「ギラギラ」とはどんな曲?
初めに「ギラギラ」とはどんな曲なのかを簡単に解説しますね。
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「ギラギラ」とはAdoさんが2021年2月14日に発表した楽曲で、1stアルバム「狂言」に収録されています。
作詞・作曲・編曲は、ボカロPのてにをは(@edogawa_sanpo)さんが担当しています。
またAdoさんは「うっせぇわ」「踊」などの楽曲で有名になった、弱冠19歳ながらのプロシンガーです。
今やテレビや街中でも、毎日のようにAdoさんの曲が流れているほど有名ですよね。
そんな「ギラギラ」の歌詞には韻を踏む表現が多く、一度聴けば耳から離れないことでしょう。
ちなみにAdoさんは「ギラギラ」を歌う際に、以下のように歌うことを意識しているようです。
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ギラギラの文字起こしです
ギ ラッ ✨(ギラ…) ギ・ラギ・ラァ〜
(ギラ⤴︎︎︎)
・・・ギィラ…ッッ (ギラ…)ギィラギィラァァア~~〜〜〜(LO〜〜〜〜〜〜〜〜(VE) ウ↑ウ~~~)
— Ado (@ado1024imokenp) August 30, 2021
はい、少しわかりにくいですね(笑)
そんなお茶目なAdoさんが歌う「ギラギラ」について、歌詞を考察をしていきましょう。
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Ado「ギラギラ」の歌詞の意味を考察してみた
それでは「ギラギラ」の歌詞を考察していきますね。
「ギラギラ」は次の5パートに分かれています。
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- パート①:醜い自分に劣等感を抱いている
- パート②:ギラギラと輝く夜の街を闊歩する
- パート③:この世界で生きていくのは難しい
- パート④:自分なりに美しくなり劣等感を消そうとする
- パート⑤:誰もがコンプレックスを抱えているのだと割り切る
それでは「ギラギラ」の歌詞を考察していきます。
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パート①:醜い自分に劣等感を抱いている
あーもう本当になんて素晴らしき世界
んで今日もまた己の醜悪さに惑う
だのに人を好きって思う気持ちだけは
一丁前にあるから悶えてるんでしょうAdo「ギラギラ」より引用
この世界はなんて素晴らしいんだろう。
でもそれと同時に、自分自身の醜さには日々戸惑う。
それなのに、人を好きって思う気持ちだけは一丁前にあるから、ジレンマを感じて悶えているんでしょう。
主人公は自身の顔にコンプレックスを抱いているようです。
加えて、人を好きになる気持ちだけは人並み以上にあるから「告白したいけど、醜い顔のせいで嫌われる」そんなジレンマを抱えて生きています。
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Ugly 正直言って私の顔は
そう神様が左手で描いたみたい
必然 この世にあるラブソングはどれひとつ
絶対私向けなんかじゃないでしょうAdo「ギラギラ」より引用
私の顔は、神様が左手で適当に書いたようにぐちゃぐちゃで、本当に醜い。
この世にあるキラキラしたラブソングなんて、どれ一つとして私には見合わないでしょう。
「Ugly」は英語で「醜い」という意味があります。
その醜いことを意味する歌詞が「左手で書いた」と表現する点が印象的ですね。
さらに「神様」というワードから「自然に与えられた」「自分では変えられようがない」というAdoさんの気持ちが伝わってきます。
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使い道のないくちづけ 憐みを恣(ほしいまま)に
スパンコールの瘡蓋(かさぶた)で身を守る
愛されないくらいなんだAdo「ギラギラ」より引用
人からモテないんだから口付けなんてする機会がない。憐れみだけはいくらでも手に入るけど。
心に空いた大きな傷口を、キラキラしたスパンコールのような脆い瘡蓋で身を守る。
愛されないからなんだ、それくらいどうしたってことないさ。
「瘡蓋」というワードから、主人公は過去に傷ついており、その状況から立ち直ろうとしていることがわかります。
しかしその瘡蓋が「スパンコール」であることから、キラキラとしつつも脆い瘡蓋であると考察できます。
主人公は過去にどのような辛い経験をしたのでしょうか。続きの歌詞を詳しく見ていきましょう。
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パート②:ギラギラと輝く夜の街を闊歩する
ギラギラ輝いて私は夜を呑み
Rap Tap Tap Tap
今に見てろこのluv
目に染みるは1mgの花火
Drag on Drag on
なんてファニー この世はビザールギラ(ギラ)ギラギラ(ギラ)ギラ(ギラ)
Ado「ギラギラ」より引用
私はギラギラと輝いて、夜の街をコツコツとヒールで闊歩してすべてを呑み込む。
周りのカップルたちめ、今に見てろ。
タール1mgのタバコですらも、慣れないから煙が目に染みるけど、花火のようにキラキラとしていて憧れる。
延々と続くこの世の中は滑稽だし、異様だな。
曲のタイトル通り、主人公はギラギラと輝く夜の街を闊歩していきます。
周りには輝かしい男女のカップルたちが多くいますが、主人公は反骨心をもとに街に染まっていく。
慣れないタバコを見様見真似で吸ってみるも、煙が目に染みてうまく吸えなかったようです。
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パート③:この世界で生きていくのは難しい
Unknown お釈迦様も存ぜぬうちに
もう健やかに狂っていたみたい
それは世界の方かそれとも私の方ですか?
共生は端からムリでしょうAdo「ギラギラ」より引用
お釈迦様も知らないうちに、健やかに狂っていたみたい。
狂っていたのは世界の方か?それとも私の方か?
どちらにせよ、共生はできないでしょう。
1番で登場した神様は、2番では「お釈迦様」と表現されています。
世間は醜い主人公を受け入れず、そんな主人公も世間に迎合することはなく。
互いに相容れることはないことを示しています。
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マガイモノこそかなしけれ
無我夢中疾る疾る
強い酸性雨が洗い流す前に
蛍光色の痣抱いてAdo「ギラギラ」より引用
自分の顔が紛い物のように醜いから、見ていて心が痛く辛い。
誹謗中傷をされて傷つかないように、蛍光色のように目立つ醜い顔を隠して無我夢中に走る、走る。
「こそ、〜けれ」は係結びで、古文で頻出される語法です。
つまり、現世でなく何世紀前に生まれていたとしてもこの劣等感は消えないだろうという主人公の強い感情が見えてきますね。
また「強い酸性雨」は、昨今で言う「誹謗中傷」のことかと考察しました。
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パート④:自分なりに美しくなり劣等感を消そうとする
メラメラ火を噴いて私は夜の狼
Rap Tap Tap Tap
そこで見てろこの乱舞
強くおなり あなたなりの武装(メイクアップ)で
Flap up Flap up
不意に不安にAdo「ギラギラ」より引用
夜を呑み込んだ私は狼となり、メラメラと火を噴いている。
自分なりにメイクをして綺麗になって、ひらひらと踊り舞うんだ。
この乱舞をそこで見てろ。
不意に不安になることもあるけど。
主人公は自分なりに化粧をして、醜い顔に対するコンプレックスをかき消そうとします。
しかし「いつかこの醜い姿がバレたらどうしようか」と不安になることもあるようです。
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孤独は燃料(ガソリン) 卑屈な町を行く
目を閉じて もういいかい もういいかい
もしも神様が左利きならどんなに幸せか知れないAdo「ギラギラ」より引用
孤独だからこそ反骨心が芽生えて、卑屈な街を行ける。
この自分にかかっている醜い魔法は、いつになったら解けるのだろうか。
もしもこの醜い姿こそが褒め称えられる世界だったなら、私はどんなに幸せだっただろうか。
「目を閉じて もういいかい もういいかい」はかくれんぼの時に言う言葉ですよね。
つまり、自分が醜い姿にかかっているのはまやかしで、いつかは元の美しい姿に戻れるのだと主人公は錯覚したいようです。
しかし現実はそうもいかず「醜い姿こそが賞賛される世界だったなら…」と世界を羨んでいます。
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パート⑤:誰もがコンプレックスを抱えているのだと割り切る
ギラギラ輝いて私は夜を呑み
Rap Tap Tap Tap
今に見てろこのluv
目に染みるは1mgの花火
Drag on Drag on
なんてファニー この世はビザールAdo「ギラギラ」より引用
私はギラギラと輝いて、夜の街をコツコツとヒールで闊歩してすべてを呑み込む。
周りのカップルたちめ、今に見てろ。
タール1mgのタバコですらも、慣れないから煙が目に染みるけど、花火のようにキラキラとしていて憧れる。
延々と続くこの世の中は滑稽だし、異様だな。
ギラ(ギラ)ギラギラ(ギラ)ギラ(ギラ)ギラギラ
Give Love 花は満ちて(ギラギラ)
ありのまんまじゃいられない 誰も彼も
なんて素晴らしき世界だ! ギラついてこうAdo「ギラギラ」より引用
愛されたい。美しい花で満ちたような、そんな愛が欲しい。
劣等感やコンプレックスを抱えたままじゃ、誰も彼もありのままではいられない。
ただ、劣等感を抱えているのは私だけでなく、誰もが多少のコンプレックスを抱えているもの。
なんて素晴らしい世界だ、みんなギラついて生きていこう!
劣等感を抱えているのは主人公だけでなく、誰もが何かしらのコンプレックスを抱えているものです。
主人公はそう前向きに考えられるようになり、再び「世界は素晴らしいものだ」と思えるようになりました。
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さて、ここまで「ギラギラ」の考察を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
あなたの思い通りの内容もあれば、私が解釈した独自の考察もあるかと思います。
この考察を読んだ上で、改めて「ギラギラ」を聴いてみてください。
きっと今までとは異なる解釈や、楽しみ方ができるはずです。
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まとめ:Adoの「ギラギラ」は劣等感を克服しようと立ち向かう曲
この記事では「ギラギラ」の歌詞の考察を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
この記事の内容をまとめると、以下の通りです。
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- パート①:醜い自分に劣等感を抱いている
- パート②:ギラギラと輝く夜の街を闊歩する
- パート③:この世界で生きていくのは難しい
- パート④:自分なりに美しくなり劣等感を消そうとする
- パート⑤:誰もがコンプレックスを抱えているのだと割り切る
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